カロテン?カロチン?カロテノイド?

いろんな呼び名がありますが、同じこと?それとも別々のものなのでしょうか?

今回はカロテノイドについて解説します。

 

鮮やかな色が目印「カロテノイド」

かつては「カロチン」という表記が主流でした。

ところが、「(2000年版)日本食品標準成分表」で表記が「カロテン」に変わったことから、「カロテン」が多く使われています。

ですから、カロチンとカロテンは同じということです。

 

それでは、カロテノイドとカロテンの関係はというと、「カロテン」≦「カロテノイド」といったところでしょうか?

「カロテノイド」は天然の動植物に広く存在する黄色、橙赤色、赤色などの色素成分のことです。

 

水に溶けにくく油に溶けやすい性質を持ち、大きく分けてカロテン類とキサントフィル類の2種類があります。

リコピン(リコペン)、カロテンなどは聞いたことがあると思います。

これはカロテノイドの種類だったわけです。

カロテノイドは自然界で700種類以上もあるということです。

しかも、それぞれが身体に良いとされる力を持っているのです。

人や動物はカロテノイドを体内で生成できないので、食事で効率よく摂取しなければなりません。

 

食物に含まれるカロテノイドとしては、ニンジン、カボチャ、ホウレン草など緑黄色野菜のβ‐カロテンやα‐カロテン、トマトやスイカなどに含まれるリコピン、パプリカ(赤)に含まれるカプサンチンなどがあります。

ほかにもワカメやヒジキ、コンブなどの海藻類に含まれる赤褐色の色素は、フコキサンチンといって脂肪の燃焼を促進することが報告されています。

 

動物性食品に含まれるカロテノイドといえば、サケ、エビ、カニなどにふくまれるアスタキサンチン。

どれも赤いですね。

卵黄に含まれる黄色い色素はルテイン。

目の病気である黄疸変性や白内障を予防する働きがあります。

 

活性酸素をやっつけるカロテノイド

鮮やかな色が目印のカロテノイドでしたが、たくさん種類のあるそれぞれの機能があります。

これらに共通しているのは、抗酸化作用です。

 

一般的に、生命活動の過程で酸素の一部が酸化力の強い活性酸素に変化し、→活性酸素が身体を構成する脂質やタンパク質を壊します。→するとそれが原因で、動脈硬化やガンになります。(←これが抗酸化作用)

 

もちろん、体内にはこの活性酸素を消去する機能が備わっているのですが、加齢等による低下もあることから、それを補っていかなければならない訳です。

まさしく、さまざまな食品から摂取できるカロテノイドは、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどとともに注目されています。

 

また、必要に応じて体内でビタミンAに変換されることを『プロビタミンA』といいます。

カロテノイドでは、α‐カロテン、β‐カロテン、γ‐カロテン、β‐クリプトキサンチンがそれに当たります。

カロテノイドは脂溶性なので油と一緒に摂ると吸収率が高まります。

ですから、トマトジュースやガスパチョにはオリーブオイルを加えるといいですね。

さらに複数のカロテノイドを合わせて摂取すると、抗酸化力がアップするといわれています。

 

カロテノイドの種類 まとめ

いろんな作用を知って、色鮮やかな野菜を食事に取り入れたいものです。

そこで、カロテノイドの種類をまとめておきます。

 

α‐カロテン

β‐カロテンよりも高い抗酸化作用の

あるプロビタミンAです。

ニンジンやカボチャなど、赤や黄色の

野菜に多く含まれます。

 

β‐カロテン

プロビタミンAのなかでは最もビタミ

ンAへの変換率が高く、食品中に最も

多く含まれます。

ニンジン、カボチャ、小松菜、ホウレ

ン草などの緑黄色野菜に含まれていま

す。

 

γ‐カロテン

体内での変換率はα‐カロテン、β‐カロ

テンよりも低いが、プロビタミンAの

仲間です。

トマト、アンズなどに含まれています。

 

リコピン

完熟トマトに大量に含まれる脂溶性の

赤い色素です。赤みが強いほど、リコ

ピンが多く、強い抗酸化力があり、動

脈硬化を抑制するといわれています。

スイカ、柿などにも含まれます。

 

アスタキサンチン

サケやエビ、カニなどの魚介類や海藻

類に含まれる赤い色素で、強力な抗酸

化作用があるといわれます。

 

フコキサンチン

ワカメやヒジキ、モズクなどの海藻類

に含まれる赤褐色の色素です。

抗酸化作用のほか、内臓脂肪を減らす

働きもあるといわれています。

 

ルテイン

黄色い色素で、トウモロコシ、卵黄、

豆類などに含まれます。

眼の網膜の黄斑に存在して紫外線を吸

収し、白内障や黄斑変性を予防すると

いわれています。