こんなに真面目に働いてくれている微量ミネラルのことをご存じだったでしょうか?

私たちの食事から摂取する主に糖質と脂質の代謝に大きな頑張りを見せてくれている

「クロム」について今回は解説します。

 

血糖値、コレステロール値を正常に保つ「クロム」

 
微量ミネラルである「クロム」は体内に吸収された後、血液のなかでトランスフェリンという糖タンパクと結合して運ばれ、肝臓、腎臓、脾臓、骨に集められます。

成人の体内には約1.8mg存在するらしいのですが、本当にごく僅かですね。

 

皆さんもよくご存知の通り、「インスリン」。インスリンは、血糖値を下げる力を持ったホルモンのひとつですが、血糖値は血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことを言います。

ブドウ糖は人間にとって重要なエネルギーになる糖質のことですが、摂り過ぎると太ったり、糖尿病に悩まされたりします。

糖尿病の人の中には、インスリンが必要量分泌されなかったり、分泌の速度が遅かったりすることが原因となっていることもあるのです。

 

クロムはこの非常事態(糖質が増え過ぎて血糖値が上がったとき)に、弱ったインスリンの力を強くするために働くミネラルなのです。

血液にコレステロールなどの脂質が増え過ぎたときも、その量を減らすために働きます。

つまり、クロムが不足すると、糖質と脂質の代謝が正常に出来なくて、やがて糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、動脈硬化などの病気にかかり易いそうです。

 

クロムの役割 ダイエット効果は本当か?

 
私もダイエットには興味があるので、以前よく耳にした『糖質制限ダイエット』の危険性も理解しているつもりです。

トレーナーをつけて短期集中的にダイエット企画等でもてはやされましたが、第一人者の死はかなりショッキングな事でもありました。

もともと、クロムの役割とは先程の繰り返しになるところもありますが、確認しておきます。

 

 

①私たちが食物を食べる(炭水化物を摂る)

→②ブドウ糖に分解され、血中に流れ込みます。

→③ブドウ糖によって血中の血糖値が上がると

→④インスリンが分泌される。

ここで、⑤インスリンとブドウ糖が結びつくことで、細胞内に入れる。

→⑥細胞内に入ったブドウ糖は、エネルギーとして消費されます。

 

 

ところが、糖尿病の人はインスリンがうまく分泌できずに、細胞内にブドウ糖が入り込めません。そのために血糖値が常に高くなるのです。

クロムは、インスリンとブドウ糖が結合した状態で「インスリンレセプター(受容体)」を開けるカギのようなものですので、クロムが不足すると入れないわけです。

血糖値は高いまま。→(この状況を、気付かずに)すい臓はインスリンを出し続けます。そして、疲弊してしまうのです。

これが、悪いサイクルです。

この様なことから体調不良や成人病へと進んでしまう原因になるのです。

 

ダイエット効果は本当か?

「クロム=血糖値を下げる」ということから・・・

クロムの性質や特性を利用した上で、ダイエットに利用している人もいるようです。

クロムを適量補ってやることで、よりブドウ糖が消費できる。

つまり、その大元の炭水化物が減る。→無かったことに出来る。

 

糖質(炭水化物)制限ダイエットでは、体の脂肪を分解しそれをエネルギーに変えようとして、脂肪燃焼に繋がり短期間に痩せたなんて言われています。

実際に、独自にひとりでチャレンジされるようなものではなく、危険なダイエットでもあるのです。

 

これと同じ状態を。普通に日常の食事を戴きながら「クロム」をサプリで補えば、消費されやすくなるので結果的に炭水化物ダイエットと同じ効果を得られるわけです。

 

理論上は、ラクトフェリンなどと合わせてメタボ解消に効果があると考えられます。

どんなに、効果があるからと言っても、ものには限度があります。次に、上限値についても確認しておきます。

 

クロムを多く含む食品

 
クロムは体内に吸収されにくいミネラルです。

クロムは腸管から吸収されますが、摂取量のわずか0.5%くらいしか吸収されないのです。

また、せっかく摂取したクロムも相性の悪い食品があります。ずばり、精製された砂糖です。なんと、体内にあるクロムを体の外に排出してしまうのです。

 

こんなに吸収されにくいクロムも、ビタミンCと一緒に摂ると吸収力がアップするので工夫して摂取したいものです。

クロムの推奨摂取量は、1日約35μg(=0.035mg)です。

小麦胚芽などの穀類、海藻類、魚介類に多く含まれています。

 

【1食あたりの含有量(μg)】例

<ミルクチョコレート>

1皿=50g 含有量=12μg

<ジャガイモ>

1個=135g 含有量=7μg

<きざみコンブ(素干し)>

1皿=20g 含有量=7μg

<ゆでソバ>

1玉=200g 含有量=4μg

<ヒジキ(乾)>

1皿=10g 含有量=3μg