ヨウ素と言えば、被曝とか放射性物質などと関係するヤバいもの、イメージが先行して今まで詳しく学んだこともありませんでした。

今回は、ミネラルとしてのヨウ素の働きや関わる周辺知識を解説していきます。
 

 

きれいな髪をサポート

 
「甲状腺」は、のど仏の下部あたりにあって甲状腺ホルモンを分泌している臓器です。「ヨウ素」はその甲状腺ホルモンの材料で、「ヨード」※と呼ばれることもあります。

(※ヨウ素とヨードは違いはありません。ハロゲン元素のひとつでもともと、ドイツ語でIod(ユード)、またヘブライ語のyod(ヨッド)などから由来しているそうです。)

 

そして、ヨウ素は成人の体内に約13mg含まれていて、大部分は甲状腺に存在しています。

食べ物に含まれるヨウ素の吸収力は高く、摂取量のほぼ全量が体内に吸収されて甲状腺に運ばれ、ほぼ全量が尿中に排泄されます。

 

また、ヨウ素が材料となっている甲状腺ホルモンは、全身の細胞の新陳代謝を促進しています。美しいサラサラの黒髪を保ち、成長期の子どもの発育、エネルギーづくり、体温の調節、脳や心臓、腎臓の働きの活性化をサポートを担っているのです。

 

日本人の場合

 
私たちは和食を基本として、たまには中華、たまにはハンバーグなど主食のご飯を中心に栄養をいろんな食品から摂っている国民ではないでしょうか。

外食やコンビニで済ませることもあると思いますが、やっぱりお袋の味噌汁が懐かしい!そんな経験お有りだと思います。

ですので、和食を通じて必要な「ヨウ素」は、摂取しているのです。

しかし、どれ程のヨウ素が人に必要で、現状についてももう少し知りたいですよね。

 

ところで、人のヨウ素の所要量は1日150μg(マイクログラム)程度とされています。

 

ヨウ素が不足しているかどうかを判断するには、尿中ヨウ素濃度を測定するのが一般的です。

WHOの世界のヨウ素欠乏症状態に関する報告書によれば、尿中ヨウ素濃度が100μg/L以下を欠乏と判断しているそうです。

適切と判断されるのは、100~199μg/Lで、300μg/Lを超えると有害影響が出る可能性があるとされています。(日本では小学生のデータで、尿中濃度は中央値で281.6μg/L、1000μg/Lを超えるケースも16%もあったとのことです。)

 

先にもお話しました通り、日本人は通常の食事から十分にヨウ素を多いくらい摂取しているので欠乏に関する心配はないようです。

しかし、昆布やなどをダイエットの目的で、摂り過ぎると甲状腺にトラブルが生じる危険性もあります。甲状腺機能低下や甲状腺腫になることもあるのです。

 

ヨウ素を多く含む食品

 

【1食あたりの含有量(μg)】

<マコンブ(素干し)>

5㎝角1枚 含有量=3000μg

<ヒジキ(乾)>

1皿=10g 含有量=4500μg

<マダラ>

1切れ=80g 含有量=280μg

<カットワカメ>

大さじ1=3g 含有量=255μg

<シシャモ>

3尾=60g 含有量=44μg

 

以上の要素を多く含む食品を見ますと、月に何度か食べるものばかりです。ですので、和食を食べている以上摂り過ぎなければ安心です。