モリブデンと言うとどこかで・・・「確か、包丁の?」

調べてみると防サビの合金のモリブデンバナジウム鋼。

今回は、ミネラルとしての「モリブデン」について解説いたします。

 

プリン体の分解を助ける「モリブデン」

「モリブデン」は、成人の体内に約9.3g含まれているミネラルのひとつです。

特に肝臓や腎臓、副腎に多く存在します。

 

主な機能は体内のゴミ出しを手伝うことです。

こう言うと、私と同じだと思われているご主人もおいでかも知れません。

ここで言うゴミとは、古い細胞やエネルギーの燃えカスのことです。肝臓でそれらを尿酸につくりかえ、腎臓を通ってオシッコとして排出しています。

モリブデンはこの最終老廃物である尿酸をつくり出すのに深く関わっています。

ほかにも、脂質や糖質の代謝を促進してエネルギーになることをサポートし、鉄を利用しやすくし貧血予防の働きもしているのです。

 

皆さんもご存知の通り「プリン体」という言葉ばかりがひとり歩きして、中には「ビール=プリン体?」また、血液の病気なの?では、済まされない。

ずばり、モリブデンはプリン体を尿酸に分解して体外に排泄するのを助ける働きもしています。

 

プリン体とは、細胞の中の核を構成する核酸(DNA、RNA)という物質がありますが、この核酸の主成分「プリン体」と呼ばれているのです。

なので、私たちの体には無数に存在しています。

犯罪捜査にも使われるDNA鑑定と聞けば、そうなんだ・・・意外と身近な物質なわけです。

また、プリン体は食事で摂るのは実は2割程度で、残りの8割は体内で作られているのです。そして、体内で作られるプリン体には、細胞の代謝によって発生するものと、激しい運動によってつくられるものとがあります。

 

プリン体の過剰摂取から痛風の流れ

プリン体は肝臓で分解され、「尿酸」と呼ばれる老廃物をつくり出します。

尿酸は誰でも血液中に一定量あり、余分なものは尿や便と一緒に排泄されます。

ところが、一定の濃度以上になると血中で結晶化して、関節などに沈着してしまいます。

その尿酸結晶を異物とみなした白血球が攻撃を始め、その際に放出された炎症物質によって激しい痛みが発生するのです。

これが、痛風の正体です。

 

また、ここでアルコールについても触れておきたいのですが、プリン体=ビールというくらいに思われがちですが、実際はプリン体含有量は多くありません。

アルコールの作用により尿酸値が上がることが分かっています。

 

プリン体を多く含むレバーや魚卵、干物などが好きな人、アルコールを毎晩飲む方は、尿酸を代謝する機能が低下して高尿酸血症から痛風へと・・・食べ過ぎ、飲み過ぎが原因ですね。

 

モリブデンを多く含む食品

モリブデンは吸収されやすいミネラルですので、日常の食生活で不足することも摂り過ぎることもないのでご安心ください。

モリブデンを多く含む食品は、納豆や豆腐などの大豆加工食品、ナッツ、牛や豚のレバーほか、魚類、牛乳などタンパク質全般から摂取できます。

モリブデンの1日の推奨摂取量は成人男子で25μg、成人女子で20μgです。

上限値もそれぞれ、550μgと450μgとされています。

 

【100gあたりの含有量】例

<糸引き納豆> 含有量=290μg(マイクログラム)

<焼きのり> 含有量=220μg

<豚レバー> 含有量=120μg

<ゆば> 含有量=100μg

<ゆであずき> 含有量=96μg

<ゆで大豆> 含有量=64μg