私たちは、食品添加物の中で生きています。

今回紹介するパラビンもいろんな食品の自然な腐敗から、食品の見た目を維持するために添加されている毒なのかもしれません。

 

パラビンとは

パラビンの正式名称は、パラオキシ安息香酸類です。

しょうゆ、果実ソース、清涼飲料水、シロップ、に添加されています。また、果実・果菜の表皮に塗布して使われます。

栄養ドリンク・サプリ飲料のサトウ製薬「ユンケル黄帝液」や武田薬品「アリナミン」、エーザイ「チョコラBB」にも使われています。

 

EUなど諸外国では、「パラベン」が※環境ホルモン添加物として、徐々に使用する食品を自国民の安全のために規制強化され始めたのです。

 

「環境ホルモン」とは、体内で正常なホルモンの働きをかく乱する毒性を持った内分泌かく乱物質のこと。日本では、1998年に野生生物のメス化や男性の精子減少の原因ではないかと大きく取り上げられました。現在、日本ではニュースで取り上げられることもなく、忘れ去られているようです。

 

添加物として認められている「パラベン」は、5品目あります。

イソブチルパラベン、イソプロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベンです(簡略名)。

抗菌作用の強い順は、ブチル>プロピル>エチル>メチルの順番になっています。

 

食品に使用される表示は、パラオキシ安息香酸やパラベンと表記され、5つのうち何が使われているか分らないという問題があるのです。

 

急性毒性の強さは知っておきたい

俗にいう急性毒性は、動物の半数が死亡する致死量のことですが、500mg/㎏よりも小さい場合は急性毒性が特に強い物質といわれます。

そんな中で、この「パラベン」は「ブチルパラベン」のデータで、

LD50=950mg/kg

です。

とても、急性毒性が非常に強いとは言い切れませんが、3ケタの場合であれば注意すべき毒性だと言えます。

 

パラベンは、皮膚アレルギー疾患の症例があり厚労省の旧表示指定成分に分類されていました。

イソプロピルパラベンは、2.5%および5%含むエサをラットに13週間食べさせた実験で、肝臓障害の数値で見るγ‐GTPが増えました。

エチルパラベンは、2%を含むエサをラットに食べさせた実験では、最初の2ヶ月間は成長が悪くなりました。

ブチルパラベンの場合、8%含むエサをラットに食べさせた実験で、オスは全てが死亡し、メスも多くが死亡しました。

 

パラベンの意外な用途

いままで、食品添加物としてのパラベンをみて来ました。

食品以外で、パラベンの抗菌作用をうまく利用した製品が有ります。

化粧品として

化粧品やボディソープ、歯磨き粉、洗口液、入浴剤などの防腐剤として広く使用されていますが、特に皮膚に直接付着することからもアレルギーが現れます。

また、薬事法により化粧品は3年間の品質保証もあり、パラベンの殺菌・防腐作用なしには開封後の品質を保証できません。

一部の消費者の中には、防腐剤無添加を使いたい方もいらっしゃいます。

パラベンフリー製品の風潮も伺えます。そんな時は、ラベルの表記を注意し代替の保存料もしくは防カビ剤に何を添加してあるのかを確認してからご購入されるべきです。

 

おしり拭きとして

赤ちゃんのおしり拭きの中には、パラベンの添加されているものも存在します。

皮膚の柔らかい赤ちゃんの特にオムツかぶれしたような状態なら、化学物質である「パラベン」の使われていない方が良いはずです。

 

化粧品にも言えることですが、パラベンは口から摂取(経口的)したら、肝臓で代謝され速やかに体外に排出されるのですが、皮膚(経皮的)から体内に取り込まれるとグルクロン酸抱合体、硫酸抱合体、パラヒドロキシ安息香酸(PHBA)などに代謝されるとの報告が有ります。