「セレン」と言われましても、あまりなじみがないというのが正直なところではないでしょうか?
体の中の毒素をやっつけてくれる正義の味方と言うんだけど本当なの?結構悪いものも溜めこんでるから、敵か味方か本当のところを知りたいんですけど・・・
今回は、「セレン」について解説します。
アンチエイジング効果も、若々しいあなたの味方
「セレン」は、細胞の老化を予防するうれしい働きを持っているミネラルのひとつなのです。
老化の原因となる過酸化酵素をとり除く、グルタチオンぺルオキシダーゼという酵素の構成成分になります。
成人の体内に約13mg存在して、小腸上部から吸収され、尿中への排泄量によって調節されます。
シワや白髪が増えたり、血管がもろくなって病気になったときにグルタチオンぺルオキシダーゼがフル活動で活性酸素を除き、老化を防ぐのです。
また、セレンは硫黄、ヒ素、カドミウム、水銀などと拮抗作用を示し、毒素から若々しい体を守る力も確認されています。
近年は免疫機能の強化や、感染症、ガンを防ぐ効果が期待できると注目を浴びています。
セレンは日本の土壌の中には適度に含まれているので、通常の食事では欠乏症の心配はありません。
食品中ではタンパク質に結合していく、アンコウの肝、タラコ、カツオ、クロマグロ、ズワイガニなどの魚介類や豚レバー、卵、レンズ豆などに豊富に含まれています。
老化防止や抗酸化作用の効果を持っているビタミンCやビタミンEなどの栄養素と一緒に摂取すると、セレンの効果倍増することも特徴のひとつです。
日常の食事なら過剰摂取と言うことには成らないはずですが、仮にサプリなどで摂り過ぎると脱毛や爪の変形、免疫機能の低下に繋がるので注意が必要です。
セレンを多く含む食品
セレンは、私たちの情緒を安定させリラックスさせてくれます。
セレンが不足すると女性に多いようですが、うつ症状を発症することがあるので、バランスの良い食事を摂るようにしたいものです。
セレンの食品摂取基準は、推奨値として45μg/日。
1日の限界摂取量として300μgで、継続して摂り続けることは注意しましょう。
【1食あたりの含有量(μg)】例
<マガレイ>
1切れ=100g 含有量=110μg
<クロマグロ赤身>
刺身6切れ=90g 含有量=99μg
<スパゲティ(乾)>
1皿分=100g 含有量=63μg