日本は地震大国と言われますが、その恩恵も受けています。そのひとつが全国各地にある温泉がそれです。

足を運べば、“臭いにおい”も相まって湯治に訪れる方もいらっしゃいます。

臭いけど効果的な気がする、そんな不思議な「硫黄」について今回は解説します。

 

タンパク質から摂取される硫黄

元素記号はS。

実は、「硫黄」は人が体を構成するために不可欠な必須ミネラルのひとつなのです。

この必要な「硫黄」の大部分は、食品からタンパク質として摂取されるのです。

 

硫黄は体内で単独で存在することはなく、メチオニンやシステインなど合硫アミノ酸(硫黄を含んだアミノ酸の総称)の成分として吸収されます。

合硫アミノ酸は爪、髪の毛、皮膚、軟骨の材料になり、不足すると爪がもろくなる、髪が抜ける、皮膚炎、シミができる、関節が弱る、などの症状を引き起こすことがあります。

 

ビタミンB1やパントテン酸と結合して補酵素に変化し、糖質や脂質の代謝もサポートしています。

 

また、硫黄には解毒作用があり、有害ミネラルの蓄積を防ぐので、ニキビや水虫などにも効果的と言われます。

過剰摂取になることは先ずないとみていいのですが、サプリメントの多量摂取によっては動脈硬化、嘔吐(おうと)、めまい、白血球の増加などが起こることもあるので注意が必要です。

 

硫黄が多く含まれる食品

硫黄が多く含まれる食品は鶏卵や肉類、魚介類などの動物性タンパク質

牛乳、小麦などにも含まれています。

タンパク質を普通に摂っていれば、人体の必要量を摂取できるため、「日本人の食事摂取基準」に硫黄の項目はないのです。

肉類を食べるときは、ホウレン草、ブロッコリー、玉ネギなどの野菜類を組み合わせて摂取するように心がけたいものです。