ビタミンのことを少し勉強して来ましたが、前回までの脂溶性グループともう一方の「水溶性グループ」の【ビタミンB群家】の話をします。

なぜB群なんて、呼ぶのかというと合計8種類のビタミンのことを言います。

そんな中でも、今回は一家の大黒柱の父「ビタミンB1」について解説します。

ビタミンB群はできるだけ一緒に摂取することが望ましいこともあって、しばらくビタミンB群家を一人づつ連載致します。

 

ビタミンB1の働き「糖質の代謝」と「疲労回復」について

一家の大黒柱である「ビタミンB1」。

その働きは、先ず疲れを回復させることです。

体は運動をすると乳酸という物質が溜まって疲れやだるさを感じますよね。次の日は、決まって筋肉痛だよね。

ビタミンB1は、その乳酸を分解してエネルギーに変える手助けをしているのです。

疲れたなぁ、だるいなぁと感じたときは、ビタミンB1不足かも知れないです。

 

そして、もうひとつの仕事は、糖質の代謝なのです。

糖質をエネルギーに変える大変な仕事なわけです。特にダイエットを目的として最初の頃は筋肉を大きくしたいと考えがちですが、大きくする本当の狙いは基礎代謝のアップに有ることは思い出していただきたいです。

ですので、ビタミンB1の見えない働きがあって、健康な美しい体をつくっているのです。

また、脳は糖質(ブドウ糖)のみをエネルギーとしているので、ビタミンB1の働きが脳の働きを左右すると言っても良いのです。

 

そう考えると、ビタミンB1は私たちの体には無くてはならない大切な栄養素ということです。

 

ビタミンB1を多く含む食品

最も多く含まれる食品というと豚肉ですが、それぞれ一食あたりの摂取量でビタミンB1の含有量を比較して紹介します。

 

【1食あたり含有量(mg)】例えば、

<豚肉(ヒレ)> 1切れ=80g 含有量=1.06mg

 

<ウナギのかば焼き> 1串=100g 含有量=0.75mg

 

<豚肉(ロース)> 1切れ=80g 含有量=0.55mg

 

<ボンレスハム> 3枚=60g 含有量=0.54mg

 

<玄米ごはん> 1杯=150g 含有量=0.24mg

 

<タラコ> 2分の1腹=30g 含有量=0.21mg

 

私たち日本人は、最近米を喰わなくなったと言っても、主食はお米ですので、精白米を胚芽米や玄米に置き換えるとそれだけでもビタミンB1の摂取が出来るのですね。

 

効率よく取り入れるには、ビタミンB1が「水に溶けやすく」「アルカリで分解される」性質を持っていることを踏まえるべきです。

調理や加工時に煮汁やゆで汁に、成分が溶け出すので味噌汁やスープにしたり、炒めものにすると効率よく栄養を吸収しやすいのです。

 

また、油脂にはビタミンB1の消費を節約する働きがあります。

ニンニクのスライスをごま油で炒めて、豚キムチを調理すると、ビタミンB1の疲労回復作用が長続きする簡単「おかず」の出来上がりです。

 

不足すると・・・

ビタミンB1は、糖質の代謝が仕事ですから、不足すると糖質がうまくエネルギーにならないために、イライラやストレスを感じて、疲れやすくなったり食欲不振になったりします。

 

さらにもっと、不足すると脚気(かっけ)になってしまうそうです。

心臓の機能が低下して、足がむくんだり神経に障害が起きて足の痺れなどの症状が現れます。重症になると死に至る可能性もあるそうで、とても怖い病気です。

 

現代は、少ないとはいえ、インスタント食品や外食が増えてビタミンB1の不足による脚気も報告されています。

 

もうひとつ、ウェルニッケ脳症を起こすこともあるようで、眼球運動のマヒ、歩行運動の失調、意識障害を伴う病気です。

 

摂取の2次的効果も

特に、甘いもの依存症のような人はこの悪循環を断ち切る必要があります。

確かにビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きができるのでしたが、糖質を多く含む清涼飲料水や白米やパンが大好きな人は要注意です。

 

そういった炭水化物や甘いものをたくさん食べるとビタミンB1の必要量も多くなるのです。

ですので、糖質をエネルギーに変えることばかりにビタミンB1が使われて、疲労回復に使う分が無くなってしまうのです。

イライラして、ついまた甘いものに手が伸びるわけです。

これが、悪循環となってみるみる『おデブちゃん』に逆戻り・・・。

 

さらに、ビタミンB1はアルコールの代謝にも必要とされます。

肝臓の働きを活発にしてアセトアルデヒドを速く排出するので、二日酔いにも効果があるのです。

お酒好きな人も積極的に、日頃から取り入れましょう。