化学記号はZn。

「亜鉛」と聞くとやばい中毒のイメージがあるのは私だけでしょうか?それにしても元気の源かもしれない。

今回は、じっくり「亜鉛」というミネラルについて解説していきます。

 

おいしいを感じるためのミネラル

この亜鉛、95%以上は細胞内にあり、100種類以上の亜鉛含有酵素として働いてくれています。

成人の体内には約2.3g含まれているそうです。

新しい細胞をつくるために必要な酵素の成分で、新陳代謝を活発にしたり、エネルギーをつくり出したり、ウィルスから身体を守ってくれているのも亜鉛なのです。

それに、亜鉛は舌の表面の“味蕾”(みらい)にある細胞をつくる働きもしています。

※味蕾とは:「(みらい、英:Taste buds)は、舌や軟口蓋にある食べ物の味を感じ取る小さな器官である。人間の舌には約10,000個の味蕾がある。」Wikipediaより引用

 

甘・酸・苦・塩のそれぞれの個別の味蕾が、味利きしてくれるのです。その細胞は、なんと2週間ごとに作り変えられているそうです。

亜鉛が不足すると味覚障害、食欲不振、成長障害、皮膚炎などを引き起こしてしまうのです。私たちは大好きなものを食べて「おいしい~」って感じられなくなると、何だか寂しいです。

味が分りづらくなると、濃い味になって体にもよくありません。

 

また、男性ホルモンや女性ホルモンが活発につくられるように働いているのも、亜鉛の仕事なのです。

不足すると抜け毛にカサカサ肌、そして物忘れがひどくなるなんてことも分っています。

この様に、亜鉛は、人間の“欲”のなかでも一番の“食欲”を支える味覚と、人間として種を繋ぐ繁殖にも通ずる“性欲”“にも、大きく関わっていることが分りました。

 

亜鉛を多く含む食品

成人男性の推奨量は、10mg。成人女性では8mgですが、亜鉛の場合は過剰摂取が問題です。

通常の食事で過剰症を起こすことはないです。

というのも、サプリで大量に摂取される方に限っては、急性中毒を起こす危険があります。また、継続的な過剰摂取は銅の吸収を阻害し、銅欠乏による貧血を起こす可能性があります。

目安として、上限摂取量は成人男性が40~45mg、女性が35mgということは、知っておきたいものです。

 

肉やカキなどの魚介、種実、穀類などに多く含まれています。

【1食あたりの含有量(mg)】例

<豚レバー>

1皿=80g 含有量=5.5mg

<カキ>

2個正味=30g 含有量=4.0mg

<牛ひき肉>

1品分=80g 含有量=4.2mg

 

亜鉛と相性の悪い栄養素

 

  • 食物繊維・・・

    食物繊維に含まれるミネラルが、特に銅・亜鉛・鉄を吸着してしまう性質があります。全粒粉の小麦や玄米食を好んで食べている人の中には亜鉛欠乏症が報告されています。

  • タンニン・・・

    主にコーヒーや紅茶、抹茶に含まれる成分です。食物繊維と同じく、タンニンと亜鉛が結合して体外に排出されやすくなるようです。

  • シュウ酸・・・

    シュウ酸と亜鉛も結びついてしまい、吸収を妨げます。シュウ酸の多い食品としては、チョコレート、ココア、ビート、ビートの葉、紅茶、乾燥イチジクなど、普段から気を付けて摂取したいものです。

  • フィチン酸・・・

    フィチン酸は、種子の表皮に多く含まれる成分で穀物(玄米)や豆類(麦や豆)が原料のインスタント食品に含まれています。亜鉛以外にも、カルシウムやマグネシウムなどとの結合力が強いため、ミネラルの吸収を妨げます。

  • ポリリン酸・・・

    これはスナック菓子やインスタント食品等にはいっている添加物です。この成分も相性は良くありません。

  • カルシウム・・・

    過剰摂取は良くなく、亜鉛の吸収を妨げるので注意が必要です。

 

以上、亜鉛との相性の悪い食品でした。食べ合わせひとつ知ることで効率よく亜鉛を摂取することは大切です。

特に、ビタミンAと一緒に摂れば働きがアップするのが特徴です。